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其之壱_其之弐_其之参_其之四_其之五_
其之六_其之七_其之八_其之九_其之拾_
其之拾壱其之拾弐其之拾参其之拾四其之拾五
其之拾六其之拾七其之拾八其之拾九其之弐拾


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二〇〇〇年二月一二日
遅くなってすいません。ことの始まりは、昨年12月のクリスマス前にある一本の電話から始まります。
『インターネットのHPを見ました。テレキャスターを作っておられるのですね。ピックアップも・・・』と女性の声で・・・。
(これは、珍しい!女性のお客様か?)『取材をさしてほしいのですが・・・』(取材?なんの?)
『こだわりを持ってテレキャスターだけをお造りなんですね。ピックアップも独自で作られているのですか?』
(いったいなんなの?あっ!取材と言って 雑誌に載せるので今ん万円で・・・。だましやなぁ。)
このへんから騙されまいとする私の態度がやや横柄になってきました。「失礼ですけど、どちらさん?」『アマゾンです。』
「アマゾン?」『NHK BS9ハイビジョン番組製作会社のアマゾンです。』
「NHK?,ハイビジョン?」『年末位に、取材をしたいのですが?』この後、矢継ぎ早の質問に答えていました。
頭のスミで(うっそう!これは、本当なの?NHKの取材?)考えていました。(えらいこっちゃ。)
ピックアップのこと。経歴、これからのこと、など・・・。
『明日、ディレクターの平野がもう一度御連絡しますので。失礼します。』ツーーー。チョット放心状態です。
アシスタントの「クー」に今の電話の話をしました。「すごい!本当ですか?すごい!」
私は、まだ疑っていました。興奮気味の自分自身に「悪いイタズラや。いや、ほんまかなぁ。」と言い聞かせていました。
何度も・・・。家族も「すごい!本当?すごい!」の連発です。
布団の中でよく考えてみれば、「工房を立ち上げてまだ2年足らずで何でだろう。」と考えていました。
翌日早速電話がありました。現実です。インターネットで「この素晴らしきモノたち」を調べました。
ある、ある、本当にありました。VTRなしの前取材が1/7に決まりました。京都の取材の後午後に来られました。
インタビューを受けたのです。『なぜテレキャスターなのか?。
ピックアップは?』質問に答えた後、ピックアップを捲いている所をお見せしました。感心されていました。
4時間ほどおられて帰られました。「あぁ、疲れた。緊張した。」。
2〜3日後、連絡があり『収録日が決まりました。1/28日で』。さぁ、これからが大変でした。
準備に追われギターとピックアップの製作過程を撮るので製作直前までの準備を連日していました。
オーダーのお客様に了解を取り付けたりその間もリペアー、オーダーが入ります。テンヤワンヤでした。
最初は、シンラインで収録してもらうことになっていたのですが直前にソリッドに変更になりました。
『やはり、ギターの原点のソリッドを撮りたい。』との依頼です。収録前日は、徹夜になってしまいました。
ここまでは、前回の補足です。

収録日当日 朝9時に6人の取材陣が、やってきました。
打合せをして収録開始です。何もかも初めての経験です。ピンマイクを付けて。
『じぁ、いきます。五つ数えて始めて下さい。』。「えっ、誰が数えんの?カメラマン?それとも私?」
作業中にインタビューを受けます。『カメラを見ないでそのまま話して下さい。』
『レオ・フェンダーについてどう思われますか?』カメラの横で声がします。つい見てしまう。ダメ、ダメ!
でも誰だって見るよね。声の方向・・・。ディレクターさんやカメラマンの方の中に職人を見ました。
私と同じ匂いがしました。かなりのところで映像にこだわっていました。
あれやこれやで、収録が終わったのは午後5時半頃。約8時間。45分番組でおそらく2〜3くらいじゃないの・・・。
でも、このこだわりと執念。スゴイ!あぁ、しんど!彼等を送りだしてグッタリしました。
収録の途中ゲストが決まりました。『Char』です。これも前取材の時、要望していた事です。
「Charさんが、いいですね。出来れば石田さんも呼んでもらってBahoってのは?GibsonとFenderでバトルでも・・・」。
収録後が、また大変でした。お客様のギターを作り上げたのですが、
私がお客様の最後のメールを覚えていなくて色が違ったのです。「ハニーブロンド」と思い込んでいたのです。
実際は、「オリンピックホワイト」でした。事情を説明したのですがやはり予定通りのものを・・・。あちゃ・・・。
すぐに最初から塗装のやり直しです。作業を開始していざ着色というところにまた電話が・・・。
そうです。アマゾンからです。『あのギターをスタジオで音を出したので2/8までに送ってほしい。』
あちゃ。剥がしちゃった。早速お客様に連絡を入れて「このギターを引き取らせてください。」とお願いしました。
「新しい材で最初から作り直します。」こっちの勝手な言い分にいろいろありましたが最後には、快くお受け頂きました。
Warmoth社に事情を説明して優先的に材を送ってもらいました。本当に御迷惑をお掛けしました。
そのあと、また徹夜の日々が続きました。なんとか2/8の本番に間に合わせました。
この間約1ヶ月半皆様方には、御迷惑をおかけしました。
今も思うのですが、日本中には大きな工房、歴史のある工房、有名な工房がやまほどあるのにTemjinが・・・。
大変光栄に思います。少しでもTemjinの名が知られる事は、御購入・御注文頂いた方々への恩返しと思っています。
無名のTemjinに御注文頂いている皆様方の勇気に感謝します。
これからも、おごる事なくマイペースでお客様に喜んでいただけるテレキャスターを作り続けていきますので宜しくお願いします。
がんばるでぇ!待っててやっ!ところでハイビジョンを持って無いのでBS9番組を見れません。
皆で大きい電気屋さんに行きましょう。2/20日曜の午前11時・・・。もしVTRが送られてきたらうれしいのに・・・。
ハイビジョン番組なんて誰が見てんねやろ?50万円以上するらしいですよ。

ミーハーです。私は・・・。ピックガードにサインをしてもらいました。写真も・・・。ヘェッ、ヘェッ・・・。
やりました。早く送り返して・・・。

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二〇〇〇年一月八日
遅ればせながら、あけましておめでとうございます。
皆様大変申し訳ありません。HPの更新やら、メールの返信が出来ずにゴメンなさい。年末から色々ありましてバタバタしてました。
というのは、実はNHKハイビジョンBS9の「この素晴らしきモノたち」の前取材(VTRなし)を受けていたのです。
年末に取材依頼が有り、1/7にディレクターの方の取材を受けました。
この方もモノに対して強いこだわりを持った方でした。
番組に貫かれたテーマは、『「モノ」を愛し慈しむ人たちの姿を見る時、声を聞く時、何も知らない私達も
その魅力の一端に触れる事ができ、新しい発見をすることができるのだと考えます。』ということです。
東京からこんな大阪の片田舎に来るなんて物好きですね。他に大きな工房や、歴史の古い工房があるのに・・・。
ちょっと緊張したり、何日か前から工房内の掃除をしたり大変でした。
何せ犬が2匹いますので匂いとゴミやらを片付けるのテンヤワンヤでした。
取材の話の中で色々私の思っている事(テレへのこだわり)を話させていただきました。
ピックアップの事、塗装の事、価格の事これからのことなど・・・。楽しい時間を過ごさせていただきました。
例え収録(VTR取材)が無くともここまで来れた事に感謝しています。
私が思っているよりたくさんの人たちがtemjinを知っていてくれている。驚きと感謝です。
ましてや、無名のtemjinに音も解らないのに御注文頂いた方々に、その勇気に感謝します。
temjinが少しでも有名になり、temjinの音が少しづつ認められる様にこれからも努力していきます。
それが御購入頂いた方々への恩返しになると思っています。
しかし、おごり高ぶり無く原点を忘れずに作れる数を守りつつこだわり続けていきます。年頭の御挨拶とします。

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一九九九年一一月二八日
11月13日にI Love Telecasterを主催されている浅野さんが当工房に来られました。想像していたより少し若い方でした。
話をしていると本当にテレが大好きな方で色々御質問を考えておられたようですが取り留めもなく数時間が過ぎました。
私のギターを試奏され、お気に召した様なので「モニターしますか?」と尋ねると二つ返事で「本当ですか?」。
交渉成立です。音の好みは十人十色ですので本当に気に入って頂けるのか心配です。
でも、私は自分の音を求めて作ったピックアップですから・・・。
今もオーダー品を1本作っていますがこだわりのギターです。1ピックアップのエスクアイアー配線。
これとは別にWarmothにオーダー材を3セット発注していますが、
年令層も大阪の19才の方、福岡の21才の方、東京の21才の方と最近私が、
「若い人に・・・」と思っている方々にも支持を得てきました。本当に嬉しいです。
これからもがんばって作りつづけます。応援してください。今日は、まじめに書きました。
PS:ストラトも作ってほしいという御希望があります。今年中にピックアップの試作品を完成させます。
テレの3ピックアップ用に作ります。これの発展系でフロント、ミドル、ブリッジを完成させればストラトに使えます。
今、テレビルダーとしては、心が揺れています。ん・・・。

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一九九九年七月二四日
今日から何でも有りの書きたい放題で書いていきます。クレームは、受け付けません。悪しからず。
まぁ、日記みたいなものです。まずは、お決まりの我々のコンセプト。
1年半前 ギターを作ってみようかと始めた工房。やってみれば大変。
他の工房の事を調べる事から始めたらこれがまた大変。高い高い、何でこんなに高いの?
ギター工房って儲かるんやと思いましたね。カスタムギターが、30万前後〜50万。びっくりですわ。
インターネットで材木調べたら、あれっ、あれっ高く無いやん。技術料を大分取ってんのか?
こら、若い子には、高嶺の花やな。それかローン地獄やな。見積もりしてみたら半額以下で作れるで。
Teleボディなんかは、専門のところで作った物を輸入したらコストダウンになるし、やってみるかということで始めました。
ピックアップも自分ところで捲けば安く提供できるし。というのがきっかけでした。本当に最近見積が多いんですわ。
皆他の工房の見積を取ってはるようですわ。
あまりに安いから疑っている人も多いのですが、そんなものは気にせず毎日ギター作っています。
今は、インターネットと口コミで充分ですわ。
今日は、これぐらいにしといたろ。

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